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からだの豆知識

東洋医学の豆知識①~体質とは~

東洋医学の様々な知識を、出来る限り分かりやすく解説するシリーズを始めます。
東洋医学に親しんでいただけると嬉しいです。

第一回目は東洋医学でいう体質について説明します。
治療の時、「私はどういう体質ですか?」とよく質問を受けます。自分の体の事は、分かっているようで意外と分かっていないものですね。

東洋医学でいう体質とは、生まれ持った体の特性の事を言います。
それは主に5つ臓器(肝、心、脾、肺、腎)に振り分けられます。西洋医学で言う内臓より含まれる働きや作用は広範囲です。

・脾 ⇒ 消化器系が弱い 
・肺 ⇒ 肌や呼吸器系が弱い 
・腎 ⇒ 泌尿器、生殖器系が弱い 
・肝 ⇒ 自律神経、ホルモン系が弱い 
・心 ⇒ 精神的な不調、睡眠障害、動悸、不整脈等 

体質は一生変わらない体の特性ですが、それだけでは病気ではありません。例えば、多少神経質な性格でも、それだけでは病気ではない事と同じです。

この体質にストレスや疲労、外邪(ウイルス、寒さ、暑さ等)が体内に入る事で病が発症します。
ストレスや疲労等がかかった時、不調がでる臓器で体質は分かります。例えば、脾が弱い体質の方はストレスがたまると、胃痛や下痢など胃腸に症状がでます。
ご自分で疲れた時、何処に不調が出やすいか考えてみると大体の体質が分かります。

次回からは、5つの臓器について一つ一つ解説していきます。ご自分の体と照らし合わせてみて下さい。

公開日:2020/2/12