不妊治療
不妊治療で鍼灸までたどり着く方は悩みの深い方が多いです。
産婦人科医院で初めて不妊治療の患者さんを治療させていただいてから17年。
多くの方々の苦しみや喜びに携わらせていただきました。
幸いにも早くに鍼灸にたどり着ければ、ホルモン剤やストレスによる不調を緩和しながら不妊治療に取り組めますが、長年の薬と授からないストレスから心身ともに疲れて鍼灸治療にお越しになる方が多いのが実情です。
その方々の心身の疲れをとり、冷えや瘀血(血流の悪い状態)を改善して 妊娠しやすい体造りのお手伝いをする為に治療を続けています。
私自身、8年間子供を授からない時期がありました。その間、卵巣嚢腫の手術やその後の癒着など課題は満載でした。
なかなか踏み切れなかった体外受精に39歳でチャレンジし、子供を授かり出産。
私自身が不妊期間や不妊治療を体験したことで、患者さんの気持ちにより共感できるようになり、子供を望む方々の力になりたいと強く思うようになりました。
その強い思いを秘めながら、日々治療にあたっています。
“子供が欲しい”、と思い始めた時から苦しみは始まります。
それは子供を授かるために生活や食事に気を付ける母体づくりの始まりでもあります。
そして、努力の結果授かる命はそれは愛おしく、何より大切なものになります。
先が見えない不安や苦しみを、一緒に乗り越えていければ幸いです。