味覚と臓器
東洋医学には体を読み解く様々な切り口があります。
今回はその中で味(覚)と臓器(内臓)の関係についてお話します。
糖尿病や胃腸の調子が落ちると甘い物が食べたくなったり、塩辛い物を食べすぎると腎臓を悪くする等、味には独自の効能がありと内臓と深い関わりがあります。
東洋医学では味を5つに分類し、5つの臓器(内臓)への影響を説いています。
味 | 臓器 | 作用 | 効果 |
---|---|---|---|
酸味 | 肝・胆の働きを助ける | 筋肉を引き締め汗や尿など体から排泄されるものを抑える働きがある | 多汗や頻尿、下痢、鼻水止まらない時 |
苦味 | 心・小腸の働きを助ける | 余分な熱や水分を排出する、乾燥する作用がある | 高熱、便秘、胃もたれ |
甘味 | 脾(膵臓)・胃の働きを助ける | 滋養強壮作用、緊張や痛みを和らげる作用がある | 疲労や胃、喉、筋肉の痛みを緩めるのに有効 |
辛味 | 肺・大腸の働きを助ける | 発汗・発散作用がある | 風邪の初期や食欲不振の時 |
塩味 | 腎・膀胱の働きを助ける | 軟化作用がある | 便秘や首肩のこりに有効 |
自然と食べたくなる味は疲れた内臓が求めている物なのでしょう。
ただし、食べ過ぎにはご注意下さいね。